2015-09-21 03:35:59
|
コメント(5)
おはようございます、i-mixsです。
これまで何度か挿絵の募集依頼をさせて頂き、挿絵を描かせてもらいましたが、その具体的な流れを書くことがなかったので、ここにちょっと防備録を兼ねてまとめてみたいと思います。
長文ですが、ご容赦ください。
----------------------
1.挿絵の募集依頼」のブログ (以前依頼内容にリンクしています)
まず、ここで気をつけていることは、
【挿絵依頼、イラスト依頼に対する心構え四か条】を提示していることです。これは募集者と依頼者が無用なトラブルを避けることを目的としています。
この、【挿絵依頼、イラスト依頼に対する心構え四か条】が出来上がった経緯を知らない方もいっしゃると思いますが、以前みてみんにて募集者と依頼者間でトラブルになったことが切っ掛けとなっています。
そこで出たたくさんの問題や書かれたコメント等を踏まえ、URAさんが内容をまとめ、作成されたガイドラインとなります。
ネットでのコミュニケーションが当たり前の今、昔のように見えない相手だからといった意識はトラブルのもとですし、より相互の信頼関係が必要になってきます。
そのため、挿絵の募集依頼」のブログではこのガイドラインに沿って、募集内容を書かせていただいています。
2.依頼者とのやりとり1
私の場合、依頼された方とは「みてみん」での「メッセージ」でのみやり取りをしています(ブロクにもやりとり方法を記載)
その上となりますが、依頼者の方へまずこちらからメッセージを送付しています。
以下は最初に送付しているメッセージの例となります。
============================
初めまして、i-mixsです。
この度は挿絵のご依頼いただき有り難うございます。
よろしければ以下のフォーマットで今回のご依頼のイメージをご連絡ください。
また、挿絵の背景のおおまかなイメージ(シーン)も、併せてご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
-----------------
キャラクター名:
よみがな:
性別:
年齢:
身長:
体格:
人種:
肌色:
目:
瞳の色:
髪色:
髪質:
ヘアスタイル:
参考URL http://beauty.hotpepper.jp/catalog/
アクセサリ:
所持アイテム:
服装:(デザインや色など)
登場作品(URL):
略歴:
性格:
普段の表情と絶対にしない表情:
一人称:
趣味:
挿絵の背景のおおまかなイメージ(シーン):
その他:
書く内容が多く大変かと思いますが、すべてがキャラクターの個性を掴むために必要な項目となりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
============================
上記の内容は、自分の描けるキャラクターの幅もありますが、経歴は性格にも影響しますし、性格は顔にも出てきますので、これらは私が最初のキャラクターイメージを作るためには必要不可欠な内容となります。
今更ですが私の場合、挿絵の募集依頼は、ただ描きたいキャラクターを描くためではなく、著者が文章で描いている一人の人格を持ったキャラクターを"絵"として表現しつつ技術向上をすることを目的としています。
3.依頼者とのやりとり2
返信頂いた内容を確認し、キャラクターの人格を頭にイメージしつつ小説本文に目を通させて頂いています。
キャラクター設定の内容と小説内での表現の食い違いや質問等があった場合は、内容をまとめた上で依頼者の方に更に問い合わせのメッセージをしています。
必要に応じて何度かメッセージをやり取りをさせて頂いた上で、挿絵のイメージを作る前にキャラクター設定の作成に入ります。
(私の環境はフルデジタルのため、ペンタブレットとClip Studio Paintで描いていきます)
主に顔の設定や簡単な全身像(衣装等)になりますが、出来上がったものをみてみんにアップした上で依頼者にイメージするデザインかどうかを見てもらいます。
イメージが異なる場合は、イメージのすり合わせのため何度か描き直しを行います。
4.依頼者とのやりとり3
キャラクターの設定でOKがでましたら、実際の挿絵のラフを作成していきます。
出来上がったラフをアップした上で、ラフで描いた世界観であったり、ポーズや表情が依頼者のイメージと合うものか確認してもらいます。
描き手の方なら大雑把なラフでも線画として大体の完成像が見えるかもしれませんが、絵を描かない方には伝わりづらいので、ラフといってもある程度線を減らして分かりやすくするように心がけています。
このラフについても依頼者の方とのすり合わせで何度か描き直しさせていただくこともあります。
5.線画の作成
ラフのOKがでましたら、ペン入れ(清書)を行って着色前の線画の状態にします。
私の場合、このペン入れの段階でもかなり集中力を使うため、出来上がった段階で結構休憩していたりします。
出来上がった線画をアップした上で依頼者の方にご連絡し、念のため確認も行っています。
6.着色と完成
線画の着色に入ります。
私の場合はペン入れと同様、集中力が必要&より多くの時間がかかるため、休憩どころをみつけるのが結構大変です。
絵を描く時間にかける時間的なしばりがあるため、普段だと早くて半日、遅くて1日強で着色を行っております。
着色が終わりましたら、みてみんにアップして依頼者に完成のご連絡を行います。
※ 出来上がった挿絵が、個人的に気に入らない点がある場合、依頼者に修正する旨を伝えた上で少し時間を頂いて直した上で再アップしています。
依頼者への完成の報告後、描いた完成と依頼者の小説の紹介を兼ねてプログを書きます。
----------------------
これらが普段挿絵の募集依頼を行い、完成までの流れの裏側となります。
依頼者の方とは最低でも5回のメッセージのやり取りを行っています。
普段だと平均で10回程度でしょうか。
時間を描けても完全なものは作れませんが、これらのやり取りを行うことで絵としてのイメージに近づけるかと思っています。
その中で自分の未熟な部分を思い知り悩んだりすることも多々ありますが、描きたいものだけを描いている時とは違う別の得る物があると感じています。
最初からいきなり上記のような募集依頼の流れになったわけではありませんが、今回の内容がこれから挿絵の募集依頼をしてみたいと考える方に対して、多少なりとも予備知識として提示ができればと思うところもありました。
結構大変だなと感じる方も多いかもしれませんが、普段の人とのやり取りと変わりがないものですし、私の流れも一例に過ぎません。
やり方は色々で良いと思いますけど、【挿絵依頼、イラスト依頼に対する心構え四か条】には目を通しておいて損は無いと思います。
長文失礼致しました。
こんばんは。
イラストの使用については、私の方の募集依頼には、「※ 作成した挿絵につきましては私のPixiv等のイラストサイトでも公開させていただきます。」と記載はしているんです。
先方がどう使いたいかについてはあまり書きすぎても見逃してしまうので、実際のメッセージのやり取りの場で話し合いさせていただいていますね。
表紙であるのか挿絵であるのかも、メッセージのやり取りの中で確認していまして、必要なら私の方でタイトル文字も入れさせていただいています。
これらは相互のコミュニケーションに頼る部分もありますので簡単とは行きませんが、できるだけ円滑に対応させていただいています。