2015-06-11 18:20:09
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コメント(7)
i-mixsです。
私なんかで良いのかと思うのですが、私の塗り方のメイキングが見たいという方がいらっしゃいましたので、簡単(長いですけど)にメイキングを載せたいと思います。
ただ全部を行う余力がないので、頭(顔&髪)の部分になりますことをご了承ください。
初めに、今回は塗り絵企画のテーマ部門に出した線画を利用します。
こちらの真ん中のキャラクターの塗りを行っていきます。
【使用環境】
ペイントソフト: Clip Studio Paint EX
タブレット: Intuos5 Touch M
◯肌
1.キャラクターの顔を塗りますので、自動選択ツールで顔の中を選択します。
2.選択領域を1pixel拡張して、クイックマスクに変更後塗り残し部分を埋めます。
3.クイックマスクを解除します。線画のレイヤーの下に肌を塗るベースのレイヤーを一枚作成し、そのレイヤーに対して「選択範囲外をマスク」をします。
4.肌のレイヤー(マスクの方ではありません)に肌のベースの色をバケツツールで流し込みます。
私はあとの修正を容易にしたいため、基本的に各レイヤーのベース部分はこのように「マスク」を作成して全体に色を塗るようにしています。
5.新規レイヤーを作成し、肌のレイヤーにクリッピングします。モードは乗算です(
以下、新規レイヤー作成時は特に記載が無い場合を除いて、この作業が基本となります)
ベースで塗った色より二段階ぐらい濃い色を選択し、光源を意識してエアブラシでおおまかに1段目の影をつけます。
6.次に以下のサイトで見つけた作ったSAI風の筆を利用し、2段目の影を塗ります。
新規レイヤーを作成してからSAI風の筆でぬりますが、境目をはっきりしたいところとぼやかしたい所を作るため、ぼかし筆も利用しています。
「クリスペでSAIの筆とぼかしとマーカー風ペン設定」
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=286041467.新規レイヤーを作成し、更に3段目の陰影をつけていきます。
このキャラクターに限っては今回中心に来る為、塗りの回数が2段階ほど多くなっています。
8.頬にあたりにも、表情を表すために、新規レイヤーにもう一回塗りを行います。
9.新規レイヤーを作成し、5段階目の影を赤みの強い色で一番暗い場所に塗っていきます。
これで肌の塗りは終了です。
◯髪
10.肌と同様に自動選択ツールで、クイックマスクで塗る部分を作った後、新規に髪のベースを塗るレイヤーを作成し、「選択範囲外をマスク」を適用します。
作成した髪のベースのレイヤーに髪の基本色をバケツツールで流し込みます。
11.新規レイヤーを作成します。ここだけはモードを「通常」のままで、髪の下の方に捕色(反対色)薄い色でエアブラシでグラデーションをかけます。これが1番目の影となります。
12.新規レイヤーを作成(モードは再び「乗算」)し、エアブラシで髪の基本色で用いて大雑把に2番目の影をつけます。
13.新規レイヤーを作成し、2段階ほど濃い色で3番目の影をつけます。
この際、筆やブラシではなく線のヌキが欲しいため「Gペン」を用いました。
下の絵では強弱が付けやすいように画像を逆さまにして影を入れています。
14.新規レイヤーに同じ色で4番目の影をつけますが、先ほど入れた影に重なるようにエアブラシで塗っています。
15.新規レイヤーを作成し、モードを「加算発光」にします。
光の当たる部分をエアブラシで塗りますが、ぼやけ過ぎないように「Gペン」を透明色にして影とは逆に削りこみも入れています。
髪の塗りは以上で終了です。
最後に線画を透明部分を保護の状態にして、髪の部分の色を変更しています。
◯目
16.レイヤーを新規に作成し白目を塗ります。
瞳の部分も含めて塗っています。
17.レイヤーを新規に作成し、髪の色に近い色でエアブラシで影を入れます。
18.新規レイヤーを作成し、瞳のベースの色を塗ります。
19.新規レイヤーを作成し、1段目の影を入れます。
20.新規レイヤーを作成し、2段階ほど濃い色でブラシで瞳孔を塗ります。
この際に線画の瞳孔を消しています。
21.新規レイヤーを作成(モードはスクリーン)し、瞳の下の方に捕色で光を入れます。
この時、瞳孔にも光が当たるように塗ります。
22.新規レイヤーを作成、再び乗算モードで瞳の縁に影を入れます。
23.新規レイヤーを作成し、モードは「加算発光」にします。
「21」の項目で光を入れた部分に、更に光を入れます。
24.瞳の線画部分の色を変更しました。目の上のラインもエアブラシでうっすらとグラデーションをかける感じで塗っています。
25.「線画のレイヤー」の上に新規レイヤーを作成し、モードを「加算発光」にして光を入れました。
以上で、目の塗りは終わりです。
26.口
新規レイヤーを作成、口全体の選択領域を作成し、ベースの色をバケツツールで流し込みます。
27.新規レイヤーを作成し、ブラシで口の中のグラデーション作成します。
28.新規レイヤーを作成し、モードは「通常」で歯を塗ります。
次に新規レイヤーを作成して、歯の影を入れています。
29.歯の線画の色を変更しました。
これで口は終了です。
30.本当でしたら、顔に朱を入れたりする場合もありますがこれは最後の処理としてます。
また、線画の色の差が大きいと思うかもしれませんが、ガウスぼかしなどを最後にかけるため、それほど目立たなくなります。
この段階での頭全体は以下のようになります。
以上、簡単ですがメイキングとなります。
長々とお付き合いありがとうございました。
アルパカにてレイヤーのブレンド、今しがだ確認しました。
こんな機能があったとは!今までずっと通常のみで色を重ねていました。
これが使いこなせれば色選びの為に取り消しを繰り返す回数が減るかも!
詳しい解説、どうも有難うございました。